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編集のあれこれ
<編集のコンセプト> |
編集には、その仕方によって、観る人に与える効果を変えることが出来るという面白さ、逆に怖さがあります。当店が扱う編集
には、子供の成長記録、旅行、結婚式等がありますが、結婚式一つをとってみても、その映像を誰が観るかによって、編集が大
きく変わります。
例えば、結婚式の映像を新郎新婦2人の大切な思い出として残して置きたい場合には、結婚式の様子、出席者のスピーチ
などで盛り上がった華やかさが主体になります。が、ご両親が観る映像の場合は、子供の頃の映像を含めたものが望まれま
す。雰囲気でも、華やかさだけでなく、一抹の寂しさをも表現する場合もあります。
この様に、見る人によって求められる映像が異なり、編集仕様が全く変わってきます。したがって、編集に先立って、編集コン
セプトを明確にすることがとても大事な作業となっています。
当店では「お任せ簡単ビデオ編集」のサービスを行っておりますが、早く・お手ごろ価格というメリットを生かしつつ、編集のコン
セプトが十分に得られないという点を、如何に克服するかが課題だと思っています。
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<ナレーション> |
ビデオの要素として、(1)映像は当然として、(2)音楽と音、(3)言葉/ナレーション、 (4)文字/テロップ等が真っ先に
上げられます。
全ての要素を含んだ商業映像には及ばないまでも、ホームビデオの発展は著しく、最近のビデオ機器、編集ソフトを使えば
人に見せたくなる程のビデオが制作できます。当店でもホームビデオ向けの編集作業を行っており、上記要素の重要性を認
識して作業を進めていますが、最近、特に(3)言葉/ナレーションの重要性を感じています。
ご存知の様に、映像だけでは表現できない情緒・感情を表現するため、音楽や音が果す役割は非常に高いと思われます。
結婚式の感動・喜びは映像だけでは表現することは不可能でしょう。感情の琴線に触れるためには、その人のDNAに記憶
された音楽が必要と思います。同じ映像が音楽によって全く別のものになるのは驚きです。
文字/テロップも映像を側面からサポートします。場所、時間、登場者、説明等を瞬時に行うことができます。映像だけでは
とても不可能なことです。したがって、ホームビデオでも音楽、文字を追加すれば、かなりアピール度の高い作品に仕上げる
ことができます。
(3)言葉/ナレーションは更に重要な要素です。言葉/ナレーションは、映像が示している状況を文字/テロップ以上に正
確に表現できます。又、映像、音楽、テロップだけではとても無理と思われる登場人物、又は撮影者の気持ちさえ何の苦も
無く正確に表現できます。ただ、ナレーションを自信を持って出来る人は多くはないと思います。と言う事でナレーションの重
要性は高いのですが、ナレーション専門家に仕事をお願いすることは制作コストの面でお勧め出来ないのが現状です。しかし、
今後のホームビデオの進化によってはぜひ挿入してみたい要素です。個人レベルでナレーションが可能な人は是非トライして
みて下さい。
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<写真、ビデオの画像補正について> |
最近の写真、ビデオのデジタル補正技術は素晴らしく、アドビ社のPhotoshop、Premiere等は映像関係者の必須ツール
だと思います。(当社でも使用しています) しかし、これらのツールが万能であるかというと、残念ながらそうではなく、大抵
の場合、原画がベストの映像だと思われます。(2,3例をあげてみます)
・傾いた映像の場合
傾いた映像でも、画像の回転で修正が出来ますが、その際、画像の劣化(この場合、直線がギザギザになる)が発生し
てしまいます。
・ボケ画像の場合
映像がボケている場合、シャープ補正で修正が可能ですが、シャープ補正(の副作用)により、原画に存在していた小さ
なゴミが強調されボツボツが目立つようになります。
・暗い画像の場合
明度が不適切な画像、特に、暗い画像でも明度補正により修正は可能ですが、暗い部分を明るくすると、今まで画像に
現れていなかった、暗い画像に含まれているノイズが見えるようになり、ノイズの多い画像になってしまいます。
基本的にはどんな補正にも副作用があり、補正は、補正の効果と画像劣化の兼ね合いで決定することになります。 (まる
で、薬の処方箋の様です) したがって、撮影にあたっては、常にベスト映像を求めましょう。マスター映像に勝る映像は無い
と言うことでしょうか。
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